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SOMPOホールディングス株式会社×EQパートナーズ グローバル人材育成プログラムでの連携”SOMPOグローバルユニバーシティ” | 2021.06.23

インタビュー 概要
日時:2021年 3月 24日(水) オンラインにて
SOMPOホールディングス株式会社様 人事部 須藤翔太様
EQパートナーズ株式会社 代表取締役社長  安部哲也
コーディネーター 清水明子

・SOMPOホールディングス株式会社様の企業内大学「SOMPO Global University」とは?
・振り返りと変化に対応した改善の継続が不可欠
・これからのグローバル人材育成に求められること

SOMPOホールディングス株式会社様では、2012年10月より企業内大学「SOMPO Global University(SOMPO GU。以下「GU」)」を設立し、将来のSOMPOグループの経営を担えるグローバルリーダーの育成を開始しました。シンガポール国立大学ビジネススクールでの学習や海外OJTを含め1年以上にわたるプログラムです。

EQパートナーズは、シンガポール国立大学ビジネススクールと正式提携しており、設立時よりGUにおける連携サポートや、事前研修の提供など、プログラムの基幹部分をサポートしています。

オンラインインタビューの様子(左上から時計回りに、SOMPOホールディングス須藤様、EQパートナーズ清水、EQパートナーズ代表 安部

 

 

 

 

 

 

 

現在、SOMPOホールディングス株式会社人事部でこのプログラムを担当されている須藤翔太様は、ご自身も過去にGUの受講生として参加されています。2021年4月に第9期生のプログラムがスタートしたタイミングで、須藤様にお話をお伺いすることができました。

【EQパートナーズ(以下、EQP)】SOMPOホールディングス株式会社様では、2012年10月よりGUを設立し、将来のSOMPOグループの経営を担えるグローバルリーダーの育成を開始しました。まず始めにGU設立の背景について教えていただけますか?

SOMPOホールディングス人事部須藤翔太様

【須藤様】当時、SOMPOグループのグローバル展開の中、海外現地法人で経営やマネジメントを担える人材が不足しているという問題がありました。グローバル経営の知識や幅広い教養を持ち、英語で外国人とも対等に議論できる人材を育成することが不可欠でした。20~30代の若手社員を対象としたのは、グループCEOの櫻田謙悟自身が、アジア開発銀行に駐在した経験に基づく「タフな経験が視野を広げる」「グローバルマネジメント人材育成は20代中盤から」という強い想いがあったからです。

【EQP】EQパートナーズは、GU設立時のシンガポール国立大学(以下、NUS)ビジネススクールとの連携サポートや、事前研修の提供など、プログラムの基幹部分をサポートさせていただきました。NUSを選択された理由を教えていただけますか?

【須藤様】EQパートナーズがシンガポール国立大学(以下、NUS)とつながりがあるということで、ご相談したことが始まりです。GUプログラムの重要な要素となるビジネススクールでの研修は、当初は国内外の様々な大学を候補としました。弊社はアジアを中心に海外展開していますので、世界トップクラス、かつ、アジア最高のビジネススクールであり、これから経済成長する新興国ビジネスにおいても強みのあるNUSが最適と考えられました。NUSはパナソニック、東芝、サントリーなど日本企業の経営者・リーダー育成経験があり、日本企業の特徴をよく把握しています。1社1社に詳細なカスタマイズ対応をしていることも大きな決め手となりました。

NUSビジネススクールの前での集合写真、教授陣と受講生たち

NUSビジネススクールの前で教授陣と

EQパートナーズ代表の安部さんにサポートいただき、全体の研修体系、および3週間の現地研修プログラムを策定しました。現地研修プログラムを考慮した事前研修は現在も継続してEQパートナーズに実施いただいています。

このプログラムは単発の研修とは違い、プログラム全体の一貫性が非常に重要となります。NUSとのつながりの強いEQパートナーズだからこそ、NUSでの学びにつながる質の高い内容を事前学習プログラムとして提供いただけていますし、安心して任せることができています。このプログラムを実施する上で無くてはならないパートナーだと考えています。

【EQP】8年間プログラムを継続していく中で、毎年、その時の外部環境や将来への動きに応じて、少しずつバージョンアップしている印象があります。

現地の教室内の様子(2018年以前撮影のもの)

【須藤様】NUS、EQパートナーズとは毎年振り返りを行い、研修部分の科目、内容、進め方などを毎年少しずつ改善しています。特に、最近はデジタルトランスフォーメーション(DX)が弊社の保険やサービス事業に大きなインパクトを与えているため、例えば、DX時代の戦略・マーケティングや、ニューノーマル時代のリーダーシップ&マネジメントなどの内容も盛り込み、時代や環境の変化に対応した内容にアップデートしています。

【EQP】OJTでは現場での英語力が必要ですが、成果を出すためにどのように対応されましたか?

【須藤様】2020年度は海外企業への受講生派遣を断念し、国内のベンチャー企業でのOJTに切り替えたのですが、結果的に英語力向上にはプラスに作用しました。海外企業派遣の場合、業務指示も英語で行われるため、理解が不十分だと要件を満たせず成果を出しにくい状況が起こり得ます。国内企業の場合でも、英語でアウトプットする機会を設定していただくのですが、日本語で指示を受けることができます。要求を十分に理解した上でアウトプットを作成することができることで、成果が上がったのだと考えています。

プログラムのスタート当初はいわば「谷底に突き落とす」ような、場所だけ与えて成長する機会は自ら取得していくという本当にタフなプログラムになっていました。英語力が充分でない受講生は指示内容が理解できないため、重要な仕事を任されることが少なくなってしまいます。結果的に「タフな経験」にならず、十分な成長ができません。そこで数年前からは、研修の目的を理解し協力体制のある現地企業のみに派遣する仕組みを整えてきました。そうすることで受講者の成長度合いも大きくなりましたし、派遣先企業にも満足してもらえるようになりました。この改善があったことで、スムーズに国内企業へのOJT派遣に切り替えることができ、質を下げることなくプログラムを遂行できたと考えています。

もうひとつ付け加えると、もともと、海外に行けば英語が上達するというわけではないだろうと考えていたこともあり、3月までの英語の事前学習期間に「英語コーチング」という英語を効果的に学習するための方法を学ぶプログラムを導入しました。その結果、2020年度の英語のアセスメントは例年よりも向上したという結果が出たのです。これもすべて8年間の振り返りを丁寧に行い、必要な改善を重ねてきた結果だと思っています。

【EQP】このプログラムを8年間継続してきて、どのような成果を感じていますか?

EQパートナーズ 清水

【須藤様】8年間の受講生はまだ年齢的に若く、トップエグゼクティブにはなっていませんが、国内外の各部門で、リーダー・マネジャーとして活躍しています。

さらに、この3年ほどは特に社内での認知度が上がり、GUへの応募者が増えてきています。過去の受講生たちが社内で活躍し、若手社員の良きロールモデルとなっているからではないでしょうか。また、定量的な調査を実施しているわけではありませんが、若手のモチベーションアップや、グローバル企業であるというイメージの定着にも寄与していると思います。

GUでは、「ナショナルスタッフ」と呼ばれる海外法人のスタッフにも受講の機会が与えられています。GUに参加することでSOMPOグループの一員であるという意識が強まり、グローバルでALL SOMPOとしての一体感を感じてもらえていると思います。

【EQP】2020年度は新型コロナウィルスの影響で、NUSの授業もオンライン実施となりましたが、どのような変化がありましたか?

EQパートナーズによる9期生のオンライン事前研修の様子

【須藤様】オンライン研修となっても、講義の内容自体はほぼ例年どおりでしたし、受講生個人の学びの質にもあまり影響なかったのではないかという印象です。ただ、やはり受講生間の一体感や、つながりが十分に持てなかったのは少し残念ですね。

メリットだったのは、NUSのオンライン講座の1回あたりの時間を短くすることにより、受講者がより集中力を高め、結果効果的な学びとなったことです。現地に派遣している場合は、限られた日程であるため、1日8時間講義を受けていました。オンライン受講となったことで、1日あたりの講義時間を減らし、日数を増やすことができました。受講生の負担を減らすと同時に学びの質向上にもつながり、より効果的な研修設計ができたと思います。オンライン研修については今後もうまく取り入れ、さらに良いプログラム構成を検討していきたいです。

また、管理側(人事部門)がオブザーバーとして参加可能となり、受講生たちの様子を見ることもできました。受講生の状況をその場で把握できますし、必要に応じてサポートできたことで受講生側のモチベーション向上にもつながったのではないでしょうか。

【EQP】須藤さんのGU生としてのご経験は、現在のお仕事にどのように活かされていますか?

【須藤様】私は入社8年目、30歳の時にGU6期生として参加しました。海外派遣先は、南アフリカ共和国のSanlam Ltdというアフリカ最大の金融機関で、現地の人たちは皆、ものすごく人生を楽しんでいて、多様性や個人の価値観が尊重されていると感じました。当時の私は、会社のために一生懸命に身を粉にして働くことが正しいと思っていたのですが、そういう日本の働き方について考え直す大きなきっかけになりました。

また、当時の南アフリカ駐在の方に「会社のお金で貴重な経験をさせてもらっているのだから、しっかり学ばなければいけない。少なくともこの1年は誰よりも努力する姿勢が大事だ」と言われ、ハッとしました。この言葉のおかげで、現地での学びの質を意識できるようになりましたし、会社のお金と時間を使わせてもらって貴重な機会を得たわけですから、この学びを自分の中の物だけにしてはいけないと感じました。学んだことを1人でも多く、社内に伝えていこうと意識しています。いま人事部で従業員のみなさんと接する中で、社員ひとりひとりの価値観が尊重され、多様性が力となる組織となるよう、私自身が使命感とやりがいを持って日々の業務に従事することで社内に還元していきたいと思っています。

【EQP】今後「グローバルリーダー」にはどのような要素が求められるとお考えですか?

EQパートナーズ 安部哲也

【須藤様】グローバルリーダーに限らず、これからは「ビジョナリーリーダー」が求められると思います。これまで特に日本企業では、問題解決型リーダー、すでに表出している問題や課題についての解決方法を見つけ対応することが得意なリーダーがたくさんいたと思うのです。でも、これだけ変化の激しい状況では、それぞれの現場で今後課題となりそうなことを予測し、考える能力が求められていくのではないでしょうか。

オンラインやデジタルの普及で、これまで以上にグローバルコミュニケーションが必要になっていると感じます。デジタル化により、海外に行けないのに以前よりも海外の人とのコミュニケーション機会が増えたように感じるくらい、デジタル化とグローバル化はかなり近い動きです。これまで以上に課題を予測し、自ら考えて行動するという素養が求められる時代になっていることは間違いありません。

【EQP】今後のGUプログラムの展望とEQパートナーズへの期待をお聞かせください。

【須藤様】今後ますますグローバル化が進む中で、SOMPOグループとして若手社員を対象としたGUプログラムを継続している価値は非常に高いと感じていますので、今後もよりよいプログラムを展開していきたいと思います。

EQパートナーズにお願いしている事前研修プログラムは、受講生としても強く印象に残っています。今年はDXやニューノーマルのリーダーシップについてなど、アップデートされていて、一受講生の気持ちで聞き入ってしまいました。特に安部さんによる「なぜ英語で経営知識を学ぶべきなのか」というお話など、GUプログラムで学ぶ意味や目的の再確認になりますし、非常にモチベーションが上がります。その後の経営知識研修も、必要に応じて日本語でも補足しながら不明点を明確にできることで学習効果が高まります。グローバルコミュニケーションは、積極的な発言やディスカッションが必要になりますが、海外で実践する前に練習し慣れることで、その後のプログラムによい効果が出ていると感じます。これからもGUプログラムのパートナーとして、よりよい事前研修をご提供いただきたいと思います。


 

安部哲也【コースディレクター・オリエンテーション担当】
(EQパートナーズ代表・立教大学 客員教授)

今回、ニューノーマル時代に求められるリーダーのマインド・スキルについて、講義させていただきました。
これからの時代に求められるマインド・スキルは大きく変化してきます。特に、事業構想力、変化適応力、ミッション・ビジョン遂行力などを磨きながら、グローバルリーダーとしてご活躍されることを期待しています。

●木村剛講師【経営戦略・マーケティング・事業プラン講座担当】

(EQパートナーズ パートナー講師  博士(経営管理)・MBA・中央大学国際経営学部准教授)

受講者の方がグローバルの環境で自信をもって挑戦できるよう、アウトプット(英語での議論やそのファシリテーション、プレゼンテーション)を重視しています。英語の出来よりも、チャレンジ精神が大切。毎年、ポテンシャルの高い受講生とお会いするのが楽しみです。

●Robert Garone講師【財務会計講座担当】
(EQパートナーズ パートナー講師 CFA Charter)

毎年、参加者の方の積極性と好奇心の高さに、大変感銘を受け、登壇することを楽しみにしています。英語はもちろんですが、財務会計についても日頃から親しんでおくことが重要です。

 

・説明もわかりやすく、コンテンツも経営を学び始めた私にとって最適だったと感じます。

・知識の復習の時間も多くとっていただいたことで、理解度も上がりました。 ただ知識を学ぶだけでなく、協働の難しさや楽しさなど様々な学びがあったと思います。

・オンラインで英語で講義を受け、なかなかタフでしたがその分得られるものも大きく、事前学習した部分をブラッシュアップできたと思います。自分が不足している部分に気付くこともできたので、大変有意義でした。

・復習部分が多かったとはいえ、幅広い分野を短期間で学ぶのにかなり苦労しましたが、講師陣のわかりやすい説明、そして繰り返しアウトプットを求める授業だったおかげで、理解度はかなり上がったと思います。


損害保険会社様 選抜社員対象 次世代リーダープログラム 9か月間
損害保険会社様 女性リーダー候補者 マネジメント研修 6か月間
損害保険会社様 課長候補者 マネジメント研修 3か月間
通信 持ち株会社様 選抜課長対象 経営塾 8か月間
電機メーカー様 部長対象 経営研修 3年間
電機メーカーグループ会社様 役員対象 経営研修 6か月間
電機メーカーグループ会社様 選抜課長 経営塾 6か月間

(一部抜粋)

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