
【SOMPOチャレンジド株式会社様】実績紹介:グループリーダー(課長層)向け「マネジメント研修」

右:SOMPOチャレンジド榎本社長 左:EQパートナーズ 冨田講師
SOMPOチャレンジド株式会社様は、2018年4月に設立された障がい者雇用の特例子会社です。同社では、障がいをもつ社員のみなさまを「チャレンジド・メンバー」と呼び、一人ひとりの強みや特性を活かして働くことのできる環境を実現することを大切にされています。
今回、「グループリーダー(課長層)」の方々を対象に、組織をけん引する管理職としての成長を目的とした「マネジメント研修」を実施しました。本研修は、障がいのあるメンバーを含む多様なチームを率いるリーダーに求められるマネジメントスキルを強化することを目指したものです。本研修の実施にあたり、榎本社長が過去に弊社の研修を受講されたご縁からお声がけをいただきました。弊社としても新たな取り組みとなり、社会的な意義のある研修の設計・提供にチャレンジする貴重な機会となりました。
(EQパートナーズ株式会社プランナー/コーディネーター 腰越悠)
お客様のプロフィール
SOMPOチャレンジド株式会社
本研修の責任者様:代表取締役社長 榎本恭子様
研修対象者:グループリーダー(課長層)18名様
研修の狙い:マネジメントの基礎を学び、組織をけん引する管理職人財へ成長すること
SOMPOチャレンジド様のグループリーダー(課長層)の多くは、同社で初めてマネジメントの役割を担われる方々です。そこで、体系的にマネジメントを学び、実践に繋がる研修を実施したいと、榎本社長から直々に、弊社へご用命いただきました。
上記を踏まえ、弊社は「会社の求める管理職像を認識し、マネジメントの基本スキルとリーダーとしてのマインドを高める」ことを目的に全4回のプログラムを設計しました。研修の合間に実践型課題を設けることでPDCAを回し、「組織をけん引するリーダー」を育成する構成としました。
【プログラムの全体像】
回数 |
研修タイトル |
事前・事後課題 |
第1回 |
セルフマネジメント |
『新版 課長の心得』を読む |
第2回 |
チームマネジメント① |
実践型課題AARシート記入 |
第3回 |
チームマネジメント② |
実践型課題AARシート記入 |
第4回 |
フォローアップ研修 |
研修の振り返りシート記入 |
研修の特徴①:『新版 課長の心得』をベースに体系的に学ぶカリキュラム
本研修では、弊社代表安部の著書『新版 課長の心得』をベースにマネジメントスキルを体系的に学ぶカリキュラムを構築しました。
【研修と書籍の対応内容】
第1章 ニューノーマル時代の課長とは何か ⇒第1回
第2章 課長のマネジメント力 ⇒第1-2回
第3章 課長のリーダーシップ力&イノベーション力 ⇒第1-4回
第4章 課長のグローバル力&ダイバーシティ力 ⇒第3回
第5章 課長のフォロワーシップ力 ⇒第3回
第7章 課長のセルフマネジメント力 ⇒第1回
書籍を事前課題図書として活用し、研修内でも随時参照しながら、マネジメントに必要なスキルを段階的・体系的に習得できる構成としました。
研修の特徴②:実践型課題「AARシート」の導入
本研修は全4回実施、各回の間に3週間―1.5カ月の期間がありました。その間、受講者が研修で学んだ内容を現場で実践し、PDCAを回すことで成長いただけるように「AAR(After Action Review)シート」を活用しました。
【見本:AARシート】
各回の冒頭で、受講者が実践した内容を共有する時間を設けることで、学びを深めるとともに、自身の行動変容を振り返っていただく機会となりました。初めてこういった実践型課題に取り組む受講者も多く、最初は取り組み方にばらつきがみられましたが、冨田講師から「上手く書けなくても大丈夫です。まずはやってみましょう!」と伝えたことで、第2回以降は、安心してそれぞれの課題と向き合い、実践の成果を共有されていました。
研修の特徴③:ワークとグループ共有を重視した研修設計
弊社の研修では、講師と受講者の双方向コミュニケーションを大切にしています。本研修でも講義だけでなく、受講者同士が対話しながら学びを深めるワークを多数取り入れました!
- 演習ワーク(ワークシートを用いた課題の整理)
- グループワーク(マネジメントに関する悩みの共有と意見交換)
- ペアワーク(コーチングの実践)
特にフォローアップ研修では、一人ひとりが「これからの自分のコミットメント」を発表し、それに対して受講者同士で応援メッセージを記入したカードを渡しあう、ワークを実施しました。これまで共に学んできた仲間全員とのコミュニケーションの時間となり、大変盛り上がりました。
今回の受講者のみなさまは、普段の業務拠点が異なるため、18名が揃って意見交換や悩みの相談をする機会はなかなかありませんでした。そのため、ワークでは時間いっぱいまで活発にお話をされているグループも多くありました。
研修の場は「ネットワークづくりの場」でもあります。受講者のみなさまにとって、研修が終わっても相談が気軽に出来る仲間を作ることも大切であると考え、学びの継続につながるよう設計しました。
受講者のみなさまの声
研修事後アンケートにて、多数のご好評のお声をいただきました!
- ワークが多めで具体的に考えることができたことや、同じグループのリーダーたちと話し合う事で、素直に自分を振り返ることができた。弊社は「心とからだの健康」を大切にメンバーにも活躍してもらうことを前提としているので、自分自身もそこに立ち返り心技体を整える大切さを思い起こすとともに、組織をマネジメントしていくという観点で、リーダー職に求められる役割の転換について再度考えさせられた。
- グループワークで各人のAAR取り組みを聞けたことで、それぞれのテーマや課題・気づきが多岐にわたっていることに発見があった。
- 同僚や自分のチームのメンバーにも、研修やワークで学んだことを共有し実践したい。
- 講師の話し方は大変わかりやすく、いつも丁寧に進めていただけるので質問もしやすかった。経験談を交えたお話は非常に納得感がある。
【榎本社長からのコメント】
Q : 今回の研修を実施する中での、感想、特に印象に残った部分を教えてください。
初回と最終回のみオブザーブしましたが、初回と最終回では受講者の空気が大きく変わったことを肌で感じました。「研修に出なければいけない」から、「研修に出ることが楽しみ・成長を感じる」という空気に変わっていました。
実践型の研修で、自身の日常業務における気づきや変化についてアウトプットする機会が多くあり、管理職同士の対話が多かったことにより相互理解が進んだことがわかりました。
また、講師の冨田様が受講者に、先輩・上司のように自分の経験に基づいたアドバイスを真摯にしてくださったことに感謝しています。一言も逃さないようにとメモをとっている参加者も多く、自分のマネジメントを振り返り、新たな気づきを得るきっかけとなったと感じます。いただいたアドバイスの中でも、 「1番感謝されるのは、自分を成長させてくれた人」という言葉は、多くの参加者の心に残り、自分自身のマネジメントのあるべき姿を考えるきっかけとなったようです。
また、フォローワーシップについても丁寧に説明して下さり、参加者は役員・部長のフォロワーとなる立場である一方で、自身が受け持つグループの職員からはフォローされる立場である、その両面を話してくださり、より良い組織運営につながるように研修をしていただいたと感じています。
Q : EQパートナーズにお任せいただいてよかった点や、弊社をお選びいただいている理由、今後さらに期待する点などありましたらお聞かせください。
研修後のありたい姿を丁寧にヒアリングいただき、オーダーメードで対応いただけたことが貴社を選定させていただいた第一の理由です。
また、代表安部様のご著書「新版 課長の心得」は、部長以上の職位でも多くの気づきがある書籍であり、当該書籍をベースに体系立てて、研修を構成いただけることも選定理由のひとつでした。
このようなバイブルとなる書籍があると、研修後も繰り返し一人ひとりが学びを深めることができるうえに、組織内で共通言語ができ組織運営の基盤ができると感じております。研修を修了してみて、弊社の本質的なニーズおよび潜在的なニーズをご理解いただき、弊社が考えた以上の研修内容のご提案をいただけたことに感謝しております。
研修運営については、ゴールは変更しないものの、受講者の状況に合わせて、臨機応変に対応いただいていました。
今後も、きめ細やかな対応、私どもが気が付いていない潜在的ニーズまで把握いただき、一歩進んだご提案をいただけたらと思います。
【担当講師 冨田香織講師からのコメント】
Q:本研修を実施する上で、工夫された点はどのようなところでしょうか?
2024年夏から社内でマネジメントやリーダーシップの講義があり、それを受けて本研修がある長期プロジェクトでしたので全体を通して研修のゴール「組織をけん引するマネジメント人財として成長する」を達成できるように伝える内容を意識しました。
また、同じ役職同士、日ごろの課題や悩みなどが気軽に話ができる雰囲気をつくるよう意識しました。シェア時間を多くする、何を話しても大丈夫という心理的安全性の高い研修を意識しました。
一方的な講義を極力減らし、実践的ワークを多くし、シェアを増やすことで気づきを促す研修になるよう意識しました。
Q:研修を通して、受講者はどのように変化したように感じますか?
受講者の皆様は研修受講が久しぶりということで最初は緊張している様子でした。3回目ぐらいから非常にリラックスして受講できている様子でした。特に顕著だったのは研修冒頭に実施している「職場実践の振り返り」の場面です。最初は研修の場で何を報告してよいか戸惑っている様子でしたが、3回目やフォロー研修では積極的に職場での実践を共有していました。「研修で学んだ〇〇を実践してみたところ・・・」という意見に「わかります!確かに〇〇は実践すると効果がありますね!でも××はやってみて難しかったです」など研修での学びを共通言語として共有が盛り上がっているのが印象的でした。
Q:管理職層向けマネジメント研修の実施を検討されている方へのメッセージをお願いいたします。
管理職の皆様は普段業務が多岐に渡っている上、マネジメントやリーダーシップでの悩みや課題を共有する場を職場内で確保できないのが現状だと思います。また自分の強みを理解し自分らしいリーダーシップを発揮するにはどうすればよいか、ということを考える機会がない、という声もよく聞きます。働き方改革、多様性の尊重、業務の多様化など複雑な環境の中で管理職の皆様の能力発揮には一人ひとりの能力をアップデートする場が必要だと思いますので、ぜひEQパートナーズにお問い合わせください!
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