「世界最大のICT見本市
米国CES2024のトレンドと 各国企業の特徴と日本企業の今後の課題」公開セミナー報告
世界最大のICT見本市
米国CES2024のトレンドと 各国企業の特徴と日本企業の今後の課題
講師:関口 和一氏・安部哲也
2024年2月28日にEQパートナーズで開催した公開セミナーについて一部内容を抜粋してご報告致します。
セミナーの内容
ご講演(関口氏)
CESとは
CTA(Consumer Technology Association)が主催する世界最大のテクノロジー展示会です。1967年の第1回開催から50年以上続き、毎年1回、1月にラスベガスで開催されています。今年、主催団体のCTAが創設100年を迎えました。
1924年にドイツで始まったIFAを皮切りにCESも含め、現在様々な国際ICT見本市が開催されています。
CES2024に見るトレンド
CES2024に見る技術トレンドとしては以下のものが考えられます。
- 生成AIやAI音声認識技術など人工知能に脚光
- エンターテインメント分野などでアライアンスが進行
- モビリティは自動車から空飛ぶクルマや水上ボートへ
- メタバースに新たなXR・スマートグラスが登場
エイジテック・ビューティーテックやフードテックなど、新たな領域のテクノロジー開発が進んでいます。また各社でGAFAMとの連携も多くみられました。スタートアップでは韓国企業が躍進し、ユニコーン企業も含め国として力を入れています。しかし、日本企業はスマートシティ構想などコロナ以前に発表されていた内容で関心を集めていたものの、その後の進展や勢いが弱まっている印象を受けました。
CES2024に見る日本の課題
CES2024が示す日本の課題としては以下が考えられます。
- 世界が注目するCESへの出展は必須
- スタートアップ支援に政府は尽力を
- 日本企業のトップは世界へ情報発信を
- イノベーション力の強化が今後の課題
ICT技術が進んでいくなかで、日本のプレゼンスを上げていくにはグローバルでの視野を持ち、積極的な国内外での取組みが必要となります。ビジョンやコンセプトを明確にした上で、サステイナビリティなど多角的な視野を持ち、グローバルマインドで物事を進められる基盤づくりが求められると考えられます。
ディスカッション(関口氏×安部)
Q日本企業にはどのようなことが求められているのか?
関口氏:日本に最も不足しているのはダイバーシティだと考えます。”変えようとしていないこと”が国力の低下に繋がっているのではないでしょうか。昔の成功体験から抜け切れていないマインドやリソースをいかに変革できるか、多様な視野が求められます。
安部:ビジョンとパーパスが重要だと考えます。積極的なAI活用やリアルとビジネスの融合を環境の変化に応じてグローバルで事業展開するマインドを持ち進めることが求められます。
最後に(EQパートナーズより)
世界に目を向ける重要性、生成AIによる大きな変化をCES2024の事例を通してお話いただきました。
EQパートナーズでは、皆様のご関心が高いと思われるテーマについて、随時、公開セミナーを開催しております。
今回のセミナーのような「グローバル」をテーマとした研修も多数取り扱っております。研修時間や内容は、ご相談の上でカスタマイズも可能です。ご希望やご質問がございましたら、EQパートナーズまでお問い合わせいただけましたら幸いです。
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