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ニューノーマル時代のグローバルリーダーに求められるもの(中村好伸)

皆さんはグローバルリーダーの要件と言ったら どのような要件を思い浮かべるでしょうか? 
いや、その前に日本のリーダー像はどのようなものと考えているでしょうか? 
今盛んに グローバルリーダーの確保育成が叫ばれていますが、その背景にあるものは何か?
日本のリーダーはコロナ禍の中で十分に機能しているでしょうか?
そのような状況で、真のグローバルリーダーに求められるものについて考えてみました。

「VUCAの時代」
 VUCAとは Volatility(変動性)Uncertainty(不確実性)Complexity(複雑性)Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉です。
もともとはベトナム戦争以降、物量だけでは勝てなくなった米軍が、劣悪な状況下での戦局打破のための戦略用語で、その後、冷戦終結後の複雑化した国際情勢を分析する軍事用語として使われ始め、事業、市場、経営、組織、個人など、あらゆるものを取り巻く環境において将来の予測が難しくなっていることから、米国の経営学者によって、マネジメントの分野でもよく使われるようになったと言われています。
 今まさに、「VUCAの時代」。凄まじい勢いで発達しているAIをはじめとした、さまざまなテクノロジーの進化への対応や、イノベーションの必要性が叫ばれていますが、この大きな変化も新型コロナウイルスの影響などにより、今後10年くらいかかると言われた変化が、この1年で予想できなかったスピードで起こって、世の中を大きく変化させています。

KKDからKDDへの転換
 今までの日本のリーダーに認められる要件は、よくK・K・D 経験・感・最後は度胸が重要と言われてきました。年功序列的処遇管理と整合性が良く、若手を抜擢しようとしても、「まだ経験が足りない」など ツーアーリーシンドローム(Too Early Syndrome) と言われる抵抗で実現しなかったのではないでしょうか。
 現在の凄まじいテクノロジーの変化や求められるイノベーションの実現にはこの、旧態依然としたK・K・DのマネジメントスタイルからK・D・Dへの転換が求められています。 K・D・Dとは もちろん経験やときには感も重要です。過去の経験や出来事を研究された経営のフレームワークのK、時代に求められている、デジタルとデータのD、そして、修羅場経験での決断経験、デシジョンメーキングのD このK・D・Dがニューノーマル時代に求められるグローバルリーダー像ではないでしょうか。

最後まで お読み頂きありがとうございました。

EQパートナーズ株式会社 執行役員・エグゼクティブ・コンサルタント・講師 中村好伸

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