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ATD21「グリット(やり抜く力)」について
(安部哲也)

このメールマガジンの読者の方は、すでにATDについては、ご存じの方が多いのではと思います。

ATD(Association for Talent Development)とは、1944年に設立された世界最大の人材・組織開発に関する組織(NPO)で、人財開発に携わる全ての人々の知識習得・スキル向上を支援しています。
アメリカヴァージニア州を本拠地に、世界120カ国以上約35,000人の会員で構成されています。
毎年、米国の各地で開催され、米国のみならず、全世界から約1万人が集まる大会です。
筆者も、かつて、ワシントン、アトランタ、サンディエゴなど5回現地で参加しました。現地では、世界各国から人事・人財開発に関わるプロフェッショナルが集まり、世界のトップスピーカーたちが講演します。
2020年は100%オンライン開催、2021年は現地とオンラインの双方での開催となっています。筆者は、2021年は、オンライン参加しています。

ベストセラー「1分間マネジャー」のケン・ブランチャード氏、トレーナー育成の第一人者のボブ・パイク氏などもオンラインで講演されていました。
今回のキーノートスピーカーの一人、ベストセラー『グリット(やり抜く力)』の著者・心理学者のアンジェラ・ダックワース氏の講演内容のポイントをご紹介させていただきます。

○「グリット(GRIT)」は、成功している人の一つの資重要な質である。
○「グリット(GRIT)」は、単なるハードワーキングではない
○「グリット」とは、個人としての「粘り強さ」と、長期的なゴールへの「情熱」である。
○「グリット」に関して議論することは、人財開発のプロにとって、重要なことである
○米国ウェストポイント軍事アカデミーにおける調査でも、体力や認知能力以上に、「グリット」が重要であることがわかった。
○「グリット」の基本要素は、興味・関心、限界的な実践、個人を超越した目的、成長心(GROWTH MINDSET)、サポートする関係と文化である。
○「グリット」は、生まれつきのものでも、特別なものでもない。長期的な情熱と忍耐力である。

「グリット」は伸ばすことができ、人が「グリット」を伸ばすことを手助けすることもできる

この講演を聞いて、人財育成においては、人の能力、ノウハウ、経験などが重視されがちですが、
1.仕事への興味関心を持たせる 
2.個人を超えた大きな、また長期的な目的を持たせる 
3.組織でサポートしあう文化をつくる
などで、「グリット(やりぬく力」を育成することが、個人また組織にとって、重要なことであると思いました。

参考:ATD21:  https://atdconference.td.org/
   「グリット(やり抜く力)」: https://www.amazon.co.jp/dp/B01LMP9RLY/

EQパートナーズ株式会社 代表取締役社長・立教大学院ビジネススクール客員教授
安部哲也

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