“両利きの経営”について (安部哲也)
本年度、私が担当させて頂いている、ある大手企業の半年間にわたる
次世代リーダー育成プログラムの中で、多くの受講者が最も学びとなったと
挙げたのは『両利きの経営』(東洋経済新報社)の内容でした。
最近多くの経営者やリーダーも言及している、この”両利きの経営”とは、
簡略化すると、「企業や組織は、”知の深化”という既存の事業を深掘り・
発展させていくことと、”知の探索”という新しい事業を拡大していくこと
の双方を両立させる意識を持ち、実践していくこと」です。
この本には、
「探索ユニットや深化ユニットにまたがって共通のアイデンティティを
もたらすビジョン、価値観、文化。こうしたものがあると、全員を巻き込み、
同じチームの仲間だという意識を持つのに役立つ。」
という一節があります。
組織として“両利きの経営”を意識すると同時に、共通のビジョンや価値観を
持つことが重要であると思います。
ご参考ください。
『両利きの経営―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く』
著者 チャールズ・A・オライリー、マイケル・A・タッシュマン
翻訳 入山章栄、渡部典子
EQパートナーズ株式会社代表・立教大学ビジネススクール 教授 安部哲也
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