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米国ラスベガスCES2024に見る日本企業の今後の課題

ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
新年度を迎え、貴社のますますのご発展と皆様方のご健勝を心より祈念申し上げます。
弊社も、「人財開発事業」を通じて、皆様方のお役に立てますよう、日々精進をしてまいりたいと思います。本年度も何卒、よろしくお願い申し上げます。
さて、2024年1月に米国ラスベガスで開催されましたCES2024に参加してまいりましたので、そのご報告とそこで感じた課題を述べさせていただきます。

世界最大のICT見本市 ラスベガスCES2024に参加した結果、筆者なりに考え、感じた日本企業の今後の課題は、下記です。

1.世界や社会課題を見据えた大きなビジョン・構想を描くこと

  • 単品の製品開発ではなく、社会課題を解決する大きなビジョンや構想を描き、挑戦、変革していくこと
  • 本来、日本企業には近江商人の「三方良し」のマインドセットがあるはずだが、自社の商品・サービスの売上・利益拡大のような小さな目標にとどまってしまっている
  • 社会を変える、より良いものにしていくという価値あるビジョンが求められる

2.AIをはじめとしたデジタル技術のより積極的な活用・ビジネスモデルの加速

  • 生成AI、ロボテックス、メタバース、IOTなどのデジタル・データ技術のより積極的な活用が必要  
  • 欧米・アジア企業と比較し、遅れている感がある
  • 現段階では、GAFAMなどのテック企業との提携も必要

3.グローバル市場で戦うマインドセットを持つこと

  • 欧米、韓国、中国企業などと比べ、出展社数も少なく、規模も小さい  
  • 日本企業として、世界に打って出るマインドセットが求められる

CES2024 レポート

2024年1月9日から12日にかけて、米国ラスベガスで開催されたCES(シー・イー・エス)2024に出張し、参加してきましたので、下記に情報共有させていただきます。

参加国と企業数

CES 2024では、世界中から150以上の国々が参加し、4,500社以上の企業が出展、約135,000人の参加者を集めました。
スタートアップから大手テクノロジー企業まで多岐にわたり、最新のイノベーションと技術の展示を通じて、未来のライフスタイルの変革を提案していました。

主なトピックス

1.     人工知能(AI)
2.     スマートホーム
3.     ヘルスケアテクノロジー
4.     電気自動車  など

ベンチャー企業の国別出展社数(米国以外)

1位:韓国 約600社    *2024年は特に韓国企業の積極性が目立つ。
2位:フランス 約180社
3位:オランダ 約60社
4位:日本  約60社
5位:スイス 約40社

印象的だった基調講演: 大きなビジョンを掲げ、AIを含むデジタル技術の積極的な活用


1.ドイツ シーメンス

  • 175年の歴史をもつ製造業シーメンスが「ハードウェアメーカーからソフトウェア企業」に大きく変革しようとしている
  • 例えば、最新の工場建設に関しては、まずデジタルツインで作成し、あらゆるシミュレーションを行った上で、実際の工場を建設することで、生産性、安全性、エネルギー効率、CO2排出などの効率を最大化している
  • マイクロソフト、アマゾンAWSなどとの積極的な提携


2.米国 ウォルマート

  • アマゾンなどのデジタルカンパニーとの厳しい競争にさらされる中、リアル店舗×デジタル技術(AI,IOT,ドローンなど)を活用し、便利さ、快適さ、買い物体験を追求している
  • デジタルに関してはマイクロソフトと提携
    ⇒ 現場を持つリアル企業のデジタル時代の生き残りの好例ではないかと思います


3.韓国 HDヒュンダイ

ビジョンとして「世界の建設現場の変革(トランスフォーメーション)」を掲げ、下記を実現しようとしている
1)Safety(安全性):センサー、AIなどにより現場事故0へ
2)Productivity(生産性):AIで効率的な作業指導、遠隔操作、自動運転など
3)Sustainability(持続可能性):AIなどでCO2排出量を最小化する

印象的だった展示ブース: 韓国・米国企業のインパクトが大きかった

1.韓国 LG

  • エレクトロニクスの分野では最も目立つ場所に大きなブースを構えていた
  • 世界初 4Kトランスペアレント(半透明)テレビ、ホームロボット、個々人にカスタマイズできる電気自動車など


2.韓国 サムスン

  • 「AI FOR ALL(すべてにAIを)」というコンセプトのもと、ホームロボット(Ballie)やAI搭載の冷蔵庫、レンジ、スマホなどを展示


3.米国 アマゾン

  • Amazon AWSとAmazon Alexa(AIスピーカー)を中心とした自動車向けソフトウェア技術を展示。BMWへの生成AI搭載
  • 「自動車のコストの半分はソフトウェアになる」


4.日本 パナソニック

  • 環境問題を解決するためのグリーンテクノロジーを中心に展示


5.日本 ソニー&ホンダ

  • 電気自動車アフィーラ(2025年発売開始予定)の展示。マイクロソフトと提携

【参考URL】 CES2024  https://www.ces.tech/

EQパートナーズ株式会社 代表取締役社長
立教大学大学院 ビジネススクール 客員教授
安部哲也

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