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「女性活躍推進とワークシェアリング」について(藤井浩美)

多くの企業にとって今や女性活躍推進は課題の一つと言えるでしょう。
EQパートナーズの研修においても重要な研修プログラムの一つとなっています。

私は長年勤めたIT企業で、部長以上の女性ネットワークの有志メンバーとして活動したり、研修のアシスタント講師などで若手社員の女性たちと接していますが、女性がリーダーを目指すことについて躊躇する方が一定数いらっしゃいます。

その原因についてはいろいろな議論がありますが、一つには「リーダー」や「リーダーシップ」という言葉に、”ぐいぐい引っ張る”というイメージを抱いて苦手意識を持ってしまったり、また、自分の周りの管理職の長時間労働を見て、家庭やプライベートとの両立が難しいと思ってしまったり、ということがあると感じます。

リーダーシップには、ぐいぐい引っ張るタイプだけでなく、チームのアイディアや自主性を引き出していくタイプ、魅力的なビジョンを共有していくタイプなどさまざまなタイプがあリ、研修ではそのような事も学びますが、一方で、具体的なロールモデルが周りにまだまだ少ないということもあるのではと思います。

以前、某団体の女性活躍推進プロジェクトのメンバーとして参加した際に、ワークシェアリングの活用が進んでいるオランダの事例を聞く機会がありました。ワークシェアリングは、雇用創出などの目的でも導入されますが、柔軟な働き方を支える仕組みでもあるのですね。

紹介例では、二人の女性が1つの部長職をワークシェアリングで行なっていると聞いて驚きました。「管理職でもワークシェアリングは有効なのですか?」と質問したところ、「経営幹部は厳しいかもしれないが、部長位までであれば十分できる」との回答でした。当然、難しさもあると思いますが、業務について二人で相談できたり、業務が見える化される事で属人化が防げたり、計画的に休暇が取りやすいなどメリットもあるとのこと。

日本ではまだ取り組みは少ないワークシェアリングですが、具体的なロールモデルを知る事は多い方が良いですし、他業界や外国などにも目を向け、視野を広げて多様なリーダーシップのあり方や多様な働き方のロールモデルを知ることも重要かと思います。

EQパートナーズ株式会社 エグゼクティブ・コンサルタント 藤井浩美

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