「ピカソの自己変革」について(安部哲也)
GW中、ピカソ ― ひらめきの原点(イスラエル博物館所蔵 パナソニック汐留美術館 6月19日まで開催)を観てきました。
ピカソは生涯を通じて、下記のように絵のスタイルを変化させてきました。
1青の時代(青中心の色調)
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2バラ色(ピンクやオレンジ中心の色調)の時代
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3キュビズム(絵を立方体のように描く)
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4新古典主義の時代(古代ローマやルネサンスの古典様式をもとに作成)
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5シュルレアリスム(人の無意識や夢を描く)時代
ピカソは、好奇心が旺盛で、セザンヌなど他の画家やアフリカ彫刻、古代ローマやルネッサンスの作品などに刺激を受け、何度もその画風を創り上げ、それを自ら破壊し、再構築しています。
このような旺盛な好奇心と自己変革が「天才 ピカソ」を作り上げたのだと思います。
ピカソは下記のような言葉を残しています。
「専門家のようにルールを学びなさい。そうすれば、芸術家のようにルールを、破るようになる。」
ただやみくもに描いていたのではなく、基本をしっかりと押さえながら、その上でルールを破っていたのです。
また「Good artists copy, great artists steal( 優秀な芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む)」とも述べています。
今の変化の時代、我々ビジネスパースンも、現在のビジネススタイルに固執しすぎず、ピカソのような「好奇心」を持ち、「自己変革」を繰り返し、進化していく必要があるのではないかと思います。
ご参考:
「ピカソ ― ひらめきの原点」 https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/22/220409/
「青春 ピカソ」(岡本太郎著)https://www.amazon.co.jp/dp/4101346216
EQパートナーズ株式会社 代表・立教大学大学院 客員教授 安部哲也
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